Vol. 1

 ●Jazz & Fusion系のアーティストのジャケット作品です。LPとCD両方のジャケットを制作した作品もあります。
  80年代の終り頃は、まだまだLPジャケット制作の仕事も沢山ありましたので、31.5×31.5cmの世界は
  なかなか、楽しく感じていましたが、CDジャケットは単なるLPの縮小サイズというような印象でした。


BOBBY LYLE TRIO / NIGHT BREEZE

フュージョン系ピアニストでは、かなりベテランのボビー・ライルの、国内制作盤です。個人的にはかなり気に入っている内容で、なんとチック・コリアの「スペイン」のカバーが最高に気持ちのいい演奏です。ベースには、あのスタンリー・クラークが素晴らしいテクニックを披露しております。ジャケットの写真は、私の先輩デザイナー、野沢氏による撮影です。オーストラリアの動物公園で撮影したピンク色のフラミンゴが、風に吹かれ、いい感じの雰囲気を出してくれています。昼間ですが、夜のような感じです。

LP+CD KING RECOARD

 

BOBBY LYLE TRIO & CRISTI BLACK / With Standard

ボビー・ライルのスタンダード系の曲をピックアップしたアルバムに、クリスティー・ブラックをゲストヴォーカルとして迎えた、第1弾。国内制作盤で、アメリカから、数点の写真が届いた中からこのセレクトした写真で制作しました。二人の息のあったコンビネーションの演奏と歌の雰囲気を表現したいと思いました。ピアノに写りこんだ二人の姿もいい感じ。タイトルロゴにジャズっぽさを感じるような筆記体の文字にしました。

CD KING RECOARD

 

BOBBY LYLE TRIO & CRISTI BLACK / With Standard 2

上のボビー・ライルの作品の第2弾がこのアルバムです。やはりクリスティー・ブラックを全面的にフューチャーしたこの作品のジャケットは、アメリカより入手した数点の写真の中から、モノクロ写真をピック・アップして、ややブルー系の色味で処理しました。ニュートラルなグレー系のトーンのままのほうが、やっぱりよかったかなと最近思うようになってきました。

CD KING RECOARD

 

PHIL UPCHURCH TRIO / DOLPIN DANCE

フュージョン&ジャズ系ギタリストのフィル・アップチャーチのドルフィン・ダンスというタイトルのイメージに合わせ、イルカをモチーフにした写真を探していて、この写真に出逢いました。黒人系の若いカップルが石作りの展望テラスのような場所で、海を眺めているシーンなのですが、その石壁にイルカが踊っているような、模様か絵が刻まれており、まさにぴったりはまりました。モノトーンの写真なので、バックは白でフォト・フレーム的にしました。

LP+CD KING RECOARD

 

NDUGU CHANCLER / OLD FRIENDS NEW FRIENDS

ウンドゥグ・チャンクラー、またの名をレオン・チャンクラーというこの素晴らしいドラマーは、かつてサンタナ・バンドの一員としても来日しました。ドラム・ソロを20分もやってくれて、うれしかった記憶があります。彼と某バーでお会いして紹介された時、腕の太さと明るい性格に、とても親しみを感じました。ジャケットの写真の金属は、「WAVE」という曲の水辺のイメージで、プールの手すりと、水滴のアップで、夏っぽさを感じるようにしました。

LP+CD KING RECOARD